うちは1人でやっている整体院だから。
といった言い訳や泣き言をこれまでに何回も聞いてきました。
確かに小規模整体院であることのデメリットはあります。
でもだからといって諦めてしまえばそれで終わり。
諦めたくないあなたに、1人整体院を成功させるための5つの秘訣をお伝えします
【1】安売りをしない
1人治療院でよくやってしまう失敗は安売り。
近所にある大手治療院が4,500円なんだから、ウチなんかは3,500円にしないと誰も来てくれないだろう。という考えがそうさせてしまうようです。
気持ちはわかりますが、これはできるだけ避けたいことです。
もちろん、いくら売り上げたいのか?あなたの治療院でやりたいことはなんなのか?によるのですが、安易に安くすれば患者さんが来てくれるだろう。ではダメということです。
1人整体院の安売りは以下のような弊害を招きます
- 精神的、肉体的負担が掛かる。
- 自分が納得できない。
- 儲からない。
これらが嫌なら安売りはしないことをおすすめします。
ただし、フロントエンド(お試し)として割引集客するのはOKです。そのあとのリピートの仕組みをしっかりと作ることが大前提になりますが、これは単なる安売りとは少し違います。
フロントエンドについてはこちらの記事を参考に
⇒ 治療院のフロントエンドとバックエンド
【2】立ち位置を明確にする
立ち位置とはコンセプトのようなものです。
ウチの整体院はこんな治療院だ!という宣言です。
これがなぜ必要なのかというと、わざわざ選ぶ理由が必要だからです。
一つ目の、「安売りをしない」を採用したとすると、あなたの整体院の治療価格は近隣治療院より割高になります。その状態のままでは患者さんは来てくれません。なぜならわざわざ高いほうの治療院に来る理由がわからないからです。
だから「あなたが当院に来なければならない理由」をこちらから教えてあげる必要がある。
それが立ち位置なんですね。実際はここに、ターゲティングやベネフィットといった考えも入れていく必要がありますが、まずは立ち位置を決めることが大事です。
【3】メニューを増やし過ぎない
治療院経営が伸び悩むとやってしまいがちなのが、メニューを増やす行為。
これは多くの場合、徒労に終わります。というかマイナスに働くことが多い。
正確にいうと、メニューがたくさんあること事態はそこまで問題はありません。
問題なのはそれらをすべてオープンにして、集客しようとすることがダメなのです。
施術メニューがたくさんあるとき、患者さん側の気持ちはどんなものが考えらえるか?
- たくさんメニューがあって嬉しい。
- どこがどう違って、どれを受けたらいいかよくわからない
- どれも専門的に見えなくてチープな感じがする
メニューが多いことでそれを嬉しく思う。そこに価値を感じる患者さんはもちろん存在します。でも1人整体院などに当てはめて考えた場合、これが大きくプラスに働くことは稀です。多くの一人治療院を見てきた僕の経験上、かなり少ないといえます。
理由は2番や3番のデメリットのほうが大きいからです。
仮にたくさんメニューがあって嬉しい。と感じた患者さんがいたとして、その患者さんはすぐ2番の壁にぶち当たります。つまり、どこがどう違うかがよくわからないから選べないんですね。で、選べないから来院しない。
んなことあるかっ!とあなたは思うかもしれませんが、本当に本当です。
人って選択肢が多くなると、選択麻痺・決定麻痺を起こす生き物なのです。
⇒ 決定麻痺についてはこちらの記事を参考に
そしてもっとも怖いのが3番。いたずらにメニューを増やしすぎることで、あなたの治療院の価値を下げてしまうことになりかねないのです。
ラーメン、そば、うどん、カレー、中華、フレンチ、パスタ、韓国料理の表記がされている、一人でやっている小さな飲食店があったとします。フレンチが食べたいと思ったときにそこに行きますか?ここのフレンチは一流だ!と思いますか?
もちろん、行きます!という人も、一流だ!と思う人もいるでしょうが、おそらく少数派です。特に選択肢がたくさんある都会であれば選ばれる可能性はかなり低くなります。
メニューを増やすということは、それと同じことなんですね。
来院前の段階から自分の価値を落としてしまう可能性があるのです。
これがスタッフがたくさんいる大きな治療院であれば、あまり問題になりません。なぜならそれぞれの専門家を配置することができるから。でも一人治療院ではそうはいきません。全部一人せにゃならんからです。
以上の理由で、いたずらにメニューを増やしすぎるのは一人治療院ではやめましょう。
【4】技術を磨く
技術を磨くなんざ当たりまえやん!と思うでしょう。はい。あたりまえです。
ただし、僕がいうところの技術は、世間でいうところの技術とは少し違っています。
絶対的な知識や技術という意味ではなく、こちらが提案したことを達成する技術です。
つまり技術といっても、人それぞれでいいという意味。
※もちろん人の身体を触るうえので最低限の知識などは必要です。
例えば、1回で効果を実感できます。とホームページに書いて集客したなら、1回で効果を実感させる技術が必要です。だってそれを求めて患者さんはやってくるわけですから。
正直集客力さえあれば、技術なんぞなくても楽勝です。
でもほとんどの一人治療院は集客で苦労しますので、だったら一度来た患者さんをしっかり満足させる必要があります。それにはやはり技術が必要なんですね。
再度言いますが、技術といっても絶対的なものではなく、自分が約束した技術です。
それについては動画でも解説していますので、そちらを
【5】チャレンジする気持ち
一人治療院の大きな武器はフットワークの軽さです。
一人なんで思い立ったらすぐなんでもできちゃう環境と言えます。
これを活用しないなんてめちゃくちゃ損です。
また、仮にうまくいかなかったとしても、被害が小さいのも特徴。
これがスタッフが何人もいる場合は、準備や教育も必要だし、失敗したときのリスクもしっかりと計算に入れておく必要があるのです。
でも一人整体院などでは、それがとても小さい。
これって本当に大きなメリットなんです。
でね、実際のところ、なんかやってもうまくいかないことがほとんどです。
そんな、なんでもかんでもうまくいくかっちゅうねん。
エジソンみたく、なんか失敗しても、それがダメなやり方だと見つけられた!ラッキー!ぐらいになることができればこっちのもんです。
あなたにとっての成功の定義や、稼ぎたい額というのは僕は知りません。仮にベタな例として年収1000万を稼ぎたいと思っているとします。
では、年収1000万稼いでいる人ってどれぐらいいるかわかりますか?
治療院といった枠組みではなく、すべての働いている人で考えると全体の約4%が1000万以上稼いでいる人になります。
たった4%です。そりゃチャレンジして頑張らにゃ届かないですよ。
96%の人ができないってことは、普通にやってりゃそっち側にいくってことです。
つまりなにかしらのチェレンジが必要ってこと。そう僕は考えています。
以上、一人治療院を成功させる5つの秘訣でした。
参考になりましたか?
僕のクライアントの9割は整体師などの治療家が一人で経営する、1人治療院です。
1人整体院の集客経営に関わっていると感じることがあります。それはスタッフをたくさん雇って運営する整骨院などとはやりかたが少し違うということ。
本質的な部分は変わらないのかもしれません。
でもあなたが現場で取るべき戦略、戦術、行動はやはり同じではありません。
大手コンサルティング会社が出すノウハウがどうもしっくりこない。
たくさん治療院を経営して、成功している先生のノウハウではまったく効果がでない。
といったことがやたらと多いのは、ここに原因があるといってもいいのです。
この記事が、一人治療院を経営する先生の気づきになれば嬉しいです。
治療院集客経営講座、加藤でした
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