接骨院の違法広告から見る業界の今後

治療院集客3つの必須セミナー

日経新聞の電子版にこんな記事が掲載されていました。
要約するとこんな感じ。

健康保険組合が千代田区内にあるすべての接骨院、55院を調査した。
したらば、そのうち54院で、保険適用外の「肩こり」やら「腰痛」の表示があった。
だから今後は注意していくぜ!という内容。

全文はこちら

接骨院の一部の違法広告が問題になっている。誇大広告などによる被害を防ぐため、接骨院が看板などで表示できる内容は制限されている。だが健保組合でつくる民間団体が調査したところ、健康保険適用外である「肩こり」「腰痛」などの症状を掲示し、患者に適用対象と誤解させるケースもあった。国や自治体は指導強化に乗り出した。

柔道整復師法は看板やのぼり旗に表示できる項目を名称や住所などに限定している。「嘘や誇大広告があると、健康被害につながりかねない」(厚生労働省)ためで、違反者は30万円以下の罰金が科される。

しかし、大企業約80社の健保組合でつくる社団法人「保険者機能を推進する会」が昨年秋、事務局がある東京都千代田区内で開業中の全接骨院55カ所の看板などを調べると、54カ所で保険適用外の症状などの表示が見つかった。

うち42カ所は「五十肩」「腰痛」など保険適用外の症状を表示していた。「頭痛」「神経痛」など医師が治療する症状などの表示も31カ所であった。区に無届けで「はり・きゅう」をするとした表示も2カ所あった。

接骨院で保険が使えるのは骨折と脱臼、捻挫、打撲などのけがだけだ。同会は「看板で様々な症状を掲げると患者が保険適用されると誤解しやすくなる」と指摘。腰痛を捻挫と偽るなどして療養費を不正受給する接骨院が問題化する中、「誤解を誘う看板で患者を集める接骨院も出かねない」と懸念する。

同会から報告を受けた千代田区は各接骨院に一斉通知を出し、近く巡回して改善を求める。新たに開業する接骨院には事前に看板などの内容を聞き、違法広告にならないよう注意する。

既に改善に乗り出した地域もある。奈良県橿原市は2013年度から違法広告の改善指導を始め、約50カ所ある接骨院全てが適正状態になった。

厚労省は昨年秋、接骨院のほか、同様に法律で広告が制限されている鍼灸(しんきゅう)院などを含めた違法広告の指導状況を初めて集計。14年度の指導件数は全国で1211件だった。同省医事課は「各県の担当者が集まる会議などで指導の徹底を求める」としている。

出展:日本経済新聞 電子版 2016/3/16 13:02

 

法律を認識して対策をしましょう

こういったニュースを出ると、その反応はいくつかに分かれます。

  • ヤバイ!ウチも書いてるよ。なんとかしなきゃ
  • 何をいまさら?と鼻で笑う
  • ウチは大丈夫だろう。どうせこれまでのようにうやむやになるに決まってる。

と、こんな感じでしょうか。

 

この業界には僕も含め、さまざまなことを好き勝手言います。
「肩こり」「腰痛」と書いても大丈夫だよ。とか
院前に設置しているチラシなら値段書いても大丈夫だよ。なんて感じに。

たしかに、個別の事案に対する解釈の違い。現場判断を任されている保健所の見解の違い。そういったことで変わってくることが多々あります。

でも基本的にはダメなことだらけなんで、そこは自分で認識したうえで、対策をしていかないと困る日が来るということを理解しておく必要があります。

 

にしても、この新聞記事のように、55院中、54院の接骨院がそうなら、麻痺もしますわな。

自分だけやってないというのは本当に不利です。ルールってみんなが破っている状態だと、守っている人がものすごーく不利になったりします。

だから気持ちはわかるんだけど(^-^;
でも、それはそれ、これはこれ、ですね。

こちらでも広告制限についての考えをお伝えしています

 

 

小顔矯正で行政処分

さて、これとは別にこんなことも起こっているようです。

広島県の元氣ファクトリーって会社が、不当景品類及び不当表示防止法による処分を受けました。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/41/keihinhyoujihouihan280309.html
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/325796_832930_misc.pdf

ちょいと抜粋しますと、こんな感じ。

上記アのウェブサイト上において,例えば以下のように記載し,あたかも,対象サービスを受けることで小顔になるかのように示す表示をしていました。

〇「瞬間で小顔になる!」
〇「ゆがみによって広がった頭蓋骨の幅を狭め,鼻筋を通し立体的な小顔にします。」
〇「頭蓋骨も小さくなり,血行が良くなり,ゆがみも同時に整う施術法です。」

(2) 実際

前記(1)の表示について,景品表示法第4条第2項の規定に基づき,元氣ファクトリーに対し,当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ,元氣ファクトリーから資料が提出されましたが,当該資料は当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認めれませんでした。

出展:景品表示法に基づく行政処分~ 「小顔矯正」と称するサービスを行う事業者に対する措置命令について ~ 

 

これも反応って分かれると思います。

なにをいまさら。と思う人もいるでしょう。
そんなこと言ったら、かなりの数の治療院がアウトやん!と思う人もいるはず。

実際に平成25年に、一般社団法人美容整体協会ってところが、小顔矯正で行政処分を受けています。
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/130423premiums_1.pdf

なので、ここから見ると、なにをいまさら?なんですが、この流れが続いていくとすれば、やはりそれに対するなんらかの対策も考えていく必要があります。

 

ちなみに、平成25年に行政処分を受けた、一般社団法人美容整体協会さんのサイト。
⇒ http://www.biyou-seitai.jp/

小顔ではなく、整顔矯正になっています。
また、小顔になりますとは言わずに、「小顔に導きます」といった表現になっています。

先に書いたなんらかの対策とはこういった表現方法も含みます。
そもそも上記サイトはタイトルタグは小顔のままです。
これで対策はOKなのかどうかわかりませんが、運営されているので、今のところギリOKなんだと思います(^-^;

 

美容医療の分野でも動きがあるようです

少し前の読売新聞に掲載されていた記事によると、2016年の秋に美容医療サイトについての委員会があるようです。

開催される理由は、美容整形などでトラブルが増えているから。
※記事にグラフが掲載されていたのですが、ボヤボヤしてたら消えていました(*_*)

これはまだ開催されていないので、どういった結果になるのかはわかりません。
美容医療だけにとどまるのか、それとももっと広い、例えば治療院業界にまで影響が出るものなのか…

 

変化はじわじわとやってくる

ここ十数年で治療院業界は大きく変わりました。
柔道整復師だけを見ても、その数が倍とかになっているわけです。
異業種の参入も増えてきました。

また、療養費改定や、今回の記事のような広告に関する法的な規制もあります。

振り返ってみれば、ものすごい変化なんです。
だって10年~20年で、従事者が倍に増えている業界なんてあんまりない。
しかも需要はあんまり変わってないという状況でです。

でも、中いると、意外と緩やかに感じるんですね、不思議と
そして、この緩やかに感じることが危険っちゃあ危険なのです。

 

例えば、先月まで月に200万円の売り上げがあった治療院があるとします。
その治療院が、今月いきなり100万円になったとしたらどうですか?

たぶんめっちゃ焦りますよね。
絶対に必死になって原因を探り、挽回のために動くと思います。

でもこれが、198万円ならどうでしょうか?
おそらく多くの治療院経営者はそれほど動揺しないはずです。
そりゃ2万ぐらいどうってことないですから。

が、しかしこれが毎月続いたらどうなります?
4年とちょっとで100万円になってしまうんですね。

もちろん、そこに至るまでになんとかする先生もいます。
そこまでいけばなんとか頑張る先生もいます。
でもなかには、そこまでいっても危機感が持てない先生もいる。

そう、緩やかにジワジワとやってくる危機には鈍感になってしまうからです。

気づいたら手遅れ。という状態にならないためにも、外部環境の変化はある程度意識しつつ、今できることをすすめていきたいですね。現状にあぐらをかいていると、取り残されてしまいますから。

以上、やっぱりいつも通り、自戒をたっぷり込めてお伝えしました。

 

追伸

今回記事にしたような、変化というのは、僕にとってもけっこう頭が痛い問題です。なぜなら、僕が商売のターゲットにしているのは、一人治療院の先生だからです。

なぜそれが問題になるのかというと、極端な例を示すとこうなるからです。

例えば、ホームページも広告とみなす。という判断がなされたとします。
そうなると、ろくなことが記載できなくなってしまいます。
どの治療院のサイトを見ても、区別がつかないという状態になってしまうということ。

僕のクライアントの中にはマンションの一室であったり、駅から歩いて20分の住宅街なんて先生がけっこういます。

そういった治療院でもうまくやっていけいるのは、他の治療院との差別化に成功し、集客がうまくいっているからです。つまり、ここは他と違いそうだから、ちょっと遠いし不便だけど行ってみよう!と思ってもらえているわけです。

でも、これがホームページも広告とみなされたときには、できなくなってしまうんですね。これってめちゃくちゃ困ります。

だって他との違いがわからければ、外観がキレイ。立地がいい。規模が大きい。値段が手ごろ。といったようなわかりやすい情報のみでしか治療院を選べなくなるからです。

これは一等地に店舗を構えられない一人治療院にとってはとても痛い。

 

もちろん、そこまでの変化はすぐに起きないと僕は思っています。
でもPPC広告なども厳しくなっていくことが予想されますので、流れとしてはここに書いた方向に向かっていると僕は感じています。

僕もいろいろと考えていかなとダメですね。
もちろん、これを読んでくださっているあなたも、状況は同じかもしれませんからね。
はい。一緒に頑張りましょう。

 

治療院集客経営講座、加藤でした

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2 件のコメント

  • 下山 より:

    接骨院に存在意義はあるのでしょうか?
    15年接骨院を経営してきましたが、私も含め存在意義があると感じられる柔整師は皆無でした。「類は友を呼ぶ」と切り捨てられると思いますが、本当にほとんどの柔整師は腐っています。自分が療養費を不正に受け取り、それが犯罪であるという認識が希薄すぎます。私も以前より厳格に保険適用を行っていますが、それでも著しく無理がある亜急性を数多く申請しています。
    中には真面目に行っている人もいるとよく聞きますが、あれは本当なのでしょうか?本当ならば、その真面目に行って経営できる方法を教えてもらいたいです。

    • 治療院専門集客経営コンサルティング・セラピストサポート より:

      下山先生

      コメントありがとうございます。
      セラピストサポートの加藤です。

      存在意義がない・・・
      そこまでは思いつめなくても(^-^;

      >中には真面目に行っている人もいるとよく聞きますが、あれは本当なのでしょうか?本当ならば、その真面目に行って経営できる方法を教えてもらいたいです。

      これに関しては、このブログやメルマガなどで僕はけっこう述べています。
      僕は保険だけでやっていくためのノウハウはもっていません。
      保険のみでなんとかしたいという先生のサポートはお断りしているのは、それが理由です。

      生き残っていくには、保険以外のなにかを売っていくしかないと僕は考えています。

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